Dec 1, 2021
前回のコラムで、マヌカハニーに含まれる「メチルグリオキサール」には、病原菌やウイルスなどの増殖を抑制し、除去してくれる働きがあるとご紹介してきました。
本格的な冬を前に、空気もだんだんと乾燥し、様々な感染症が流行してしまう環境が整ってしまう季節。基本の手洗い・うがいにマヌカハニーの抗ウイルス作用を効率よく取り入れて、感染症対策に取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回は冬にピッタリなマヌカハニーを使ったドリンクと相乗効果をもたらす素材、レシピをご紹介していきます。
「お茶」はウイルスを99.9%無害化する
昨年11月、奈良県立医科大学の研究で市販の各種お茶に新型コロナウイルスを不活性化(無害化)
する効果があると発表されました。
ウイルスがはいった液体に市販のペットボトル入り緑茶2種類、茶葉から入れた紅茶・大和茶(奈良県で生産される日本茶)の計4種類をそれぞれ混合し30分後の作用を調べた結果・・
紅茶 → 99.99%
大和茶 → 99.9%
茶葉から煎れた紅茶・大和茶は0.1%までウイルスが減少。
ペットボトルの緑茶1種類は99%まで減り、別の緑茶は変化は無し、という結果だったそうです。
コロナウイルスに対してのものではありませんが、紅茶のインフルエンザウイルスに対する研究結果では、15秒でインフルエンザウイルスの感染性を失わせることが可能、という研究結果も出ています。
またインフルエンザウイルスは毎年変化しており、ワクチンも昨年の型には免疫があっても、ことディもインフルエンザには効力がない、ということもありますが、紅茶ポリフェノールについてはその心配は無用。型ではなく生きたウイルスに対して吸着効果を発揮するので、トリ・ブタ・ウマ・ヒトを含む新旧すべてのインフルエンザウイルスに顕著な効果が認められます。
なぜ薬でもないお茶に、これほどの抗ウイルス効果があるのでしょうか。
今回はマヌカハニーと相性の良い「紅茶」についてその理由をご紹介いたします。
まずウイルス感染のメカニズムについて。
インフルエンザウイルスやコロナウイルスの表面にはスパイクという突起物があり、これが呼吸器粘膜の細胞に侵入することで人体に感染します。
紅茶に含まれる紅茶ポリフェノール、中でも色素成分でもある「テアフラビン」が強い働きを発揮。このウイルスのスパイクに直接付着し、インフルエンザの感染力を阻害。約15秒で99.9%無力化するという研究が試験管レベルで確認されていています。
この効果はリーフでもティーバッグでも変わらず、カフェインレス紅茶や出がらしの紅茶でも同様の効果が期待できるんだそう。ですがペットボトルで販売されている紅茶は製造工程により成分が破壊されていたり、テアフラビンの含有量が減っていたりする場合もあるため、できればティーバックやリーフで手煎れした紅茶を飲んだ方が好ましいようです。
この必殺の「テアフラビン」はインドのアッサムなどのような風味が濃く、コクのある紅茶に多く含まれているそうですが、ほかの紅茶でも正しい淹れ方をすれば十分に効果が期待できるそうです。
そこで次に意外に知らない紅茶の淹れ方のポイントをご紹介していきます。
正しい紅茶の淹れ方とポイント
手軽に紅茶を煎れられるティーバックを、よりコロナウイルス対し効果的にするための淹れ方・飲み方をご紹介していきます。
・使用する水
本当は浄水器を通した水道水が理想だそうですが、水道水で十分。
逆にペットボトルのミネラルウオーターなどは酸素の含有量が水道水より低いので不向き。
・お湯の温度
紅茶は日本茶と違い、沸騰したてが最適。
100度に達し、グツグツと言い始めた直後がベストタイミング♪
・できればカップを事前に温めよう
ティーバックを入れる前にカップを温めておくことで飲んで美味しいだけでなく、温度が下がらない状態で抽出できることがウイルス対策として有効に。
・抽出時間
一般的には3分間が理想と言われています。そして抽出してる間、ついついピョンピョンと上下にティーバックを動かしてしまいがちですがそこはじっと我慢。ゆっくり抽出していくことで余分な苦味を抑えるだけでなく必殺成分「テアフラビン」をたっぷり含んだ紅茶に☕️
・飲み方
1日に少しずつ何度も飲んで、紅茶を口腔内に存在させてウイルス感染力を抑えることが大切。
時間のあるときにポットなどにまとめて作り冷蔵庫に入れて家族みんなで飲んだり、マイボトルに入れて外出時に持ち歩いても◎
ウイルスを意識するなら30分〜1時間に1回など、こまめに飲むのが◎
特に外出したり人混みの中を歩いた後は、帰宅後すぐに飲むとより効果的です。
・ホットでもアイスでも
紅茶の抗ウイルス効果は温度に左右されません。なのでホットでもアイスでもOK◎リーフでもティーバッグ・粉末でも、どのタイプの紅茶でも大丈夫です。
まずは正しく紅茶をいれることが何よりも大切です。
紅茶のお供のマヌカハニーと相乗効果のある素材
紅茶+マヌカハニー が最強!なのは、これまでのご紹介でなんとなく分かっていただけたでしょうか。ストレートで飲むのが苦手な方も、マヌカハニーのほのかな甘みがあれば飲みやすくもなりますよね。
飲みやすさでいうと、ミルクを入れてミルクティーにして飲まれる方も多いと思います。とても美味しい飲み方ですが、抗ウイルス作用という点ではNG。紅茶の有効成分である紅茶ポリフェノールがミルクのタンパク質に取り込まれてしまうため、ウイルスの感染力を奪う効果がなくなってしまうのです。同様に、豆乳(大豆タンパク)・マシュマロ(卵白・ゼラチンともにタンパク質)も感染力阻止効果がなくなる可能性があるため、一緒に楽しみたい方は注意が必要です。
では、紅茶の抗ウイルス効果を失うことなく、美味しく飲めるトッピングはないのでしょうか?
美味しいだけでなく相乗効果のある食材をご紹介します。
ビタミンCの王様、レモン
レモンと言えばビタミンC、なんとなくお肌に良いイメージ。
もちろんそれは間違いないのですが、それだけではないのがレモンさん。
ビタミン以外の栄養素も豊富に含まれていて、それらから得られる効能も多岐にわたります。
では、レモンに含まれる栄養素のすごい効果!をご紹介いたします。
▶︎ビタミンC
・活性酸素の除去
・免疫力の増強
・美肌効果
・血管の強化
・ストレスの緩和
・ホルモンの分泌促進
・レモン果汁100mlに50mlのビタミンCが含まれる
→柑橘系の中で最も多い含有量
▶︎クエン酸
・骨粗鬆症の予防
・貧血の予防
・エネルギー代謝を活発化
・疲労回復
・カルシウムや吸収率の低いミネラルを吸収しやすい形に
変える「キレート作用」
・レモン100gに6gのクエン酸が含まれる
→全食品の中で一番の含有量
▶︎ポリフェノール
・抗酸化作用
・活性酸素の除去
・特にレモンには強力な抗酸化成分「エリオシトシン」が
たっぷりと含まれる
▶︎カリウム
・酸塩基平衝の維持
・神経刺激の伝達
・心臓機能や筋肉機能の調整
・肝内のナトリウム再吸収を抑制
・利尿作用
・血圧を下げる
▶︎食物繊維
・便秘の解消
・血糖値の上昇を抑える
・コレステロール値を低下させる
・高血圧の予防
・さまざまな生活習慣病の予防
▶︎リモネン
・脳内にα波を発生させる
・リフレッシュ効果
・リラックス効果
・ストレス解消
・ホルモンの分泌、自立神経の調整
・体内時計のリセット
レモンだけを摂っていれば、体の不調は全て解決するのではないかというぐらいの凄さです。。
これらの効能は、既製のレモン果汁より、やはり搾りたての生果汁の方が酵素も生きたままなのでオススメ。
また強力な抗酸化成分エリオシトシンは、身ではなく皮と身の間の白い部分に多く含まれてるため、生果汁を絞る際にはぜひこの「白い部分」も摂ってみてください。その際注意したいのが農薬や防腐剤。せっかく体に良いことをしているのに、農薬まみれのものではむしろ毒となってしまいます。無農薬栽培のレモンを使うのがベストですが、難しい場合は国産のものを流水でよく洗って使うと良いでしょう。
体があたたまるだけじゃない、生姜のパワー
生姜は加熱・非加熱でその効果が変わってきます。これは生姜に限ったこtpではありませんが、食べ方一つで体への効果は大きく違ってきます。また体に良いから、という理由でやみくもに大量摂取するのではなく、「どんな効果を得たいのか」を見極めてから食材の調理方法を選ぶこともポイントです。
生姜の体への効能としては体を温め冷えを改善する、これが一般的かと思いますが、実は生姜にも高い殺菌・免疫細胞活性作用があり、ウイルス対策として紅茶と一緒に摂取するのにオススメの食材。
生姜に含まれる「シンゲオール」という成分に高い殺菌作用が含まれているのですが、これは生姜を生・非加熱で摂取した場合の効果。「シンゲオール」は血管を拡張させて血のめぐりを抑止、体の深部の熱を手足などの末端に広げる効果があるため、手足を素早く温めてくれます。ですが深部は熱が奪われるため、体温はやや下がる、といった現象が体の中でおこります。生の生姜からは強力な殺菌作用を得られますが、冷えの改善を目的として摂取することは、逆効果になってしまうのです。
では冷えを改善し、体を温めたい場合はどうするか。逆に熱を加えます。「シンゲオール」は加熱すると「ショウガオール」に成分が変化。この「ショウガオール」は胃腸を内側から刺激し血流を高め、体の深部の熱を作り出し、体を温めます。
生姜が体に良いのは分かったけど、生姜を摺るのが面倒・・チューブで代用できないの?そう思われる方も多いと思います。ですが強力な殺菌成分が含まれる「シンゲオール」は酸化しやすく、チューブタイプの物は加工してから時間が経過しているため有効成分が減少している恐れがあります。加熱処理もされているため、酵素が作用しない場合も。
生姜チューブは生の生姜い比べて保存が効き、すぐに使えてとても便利ですよね。
しかしシンゲオールの効果を得たい場合は、すりおろした生の生姜と同じ作用を期待することは難しいと考えられます。
「チューブは風味づけに」
「ウイルス対策には生のおろしたて生姜を」
頭の片隅の入れておいてみてください♪
マヌカハニーを使った殺菌!ウイルス撃退レシピ
◉ジンジャーマヌカハニーティー
▶︎▶︎材料
・紅茶茶葉ティースプーン1〜2杯 または ティーバック 1個
・すりおろし生姜 適量
・レモン果汁 適量
・マヌカハニー お好みで
▶︎▶︎作り方
水を火にかけ、沸騰させます。沸騰の目安は5円玉くらいの泡がボコボコ出ている状態。
カップに紅茶もしくはお湯を注ぎ入れ、紅茶が出来上がったら、すりおろした生姜と絞ったレモン汁、マヌカハニーを加え、よくかき混ぜてから飲みましょう。生姜の繊維が苦手な方は、すりおろした生姜を絞った汁を加えても◎
◉マヌカグリューワイン
▶︎▶︎材料
・白ワイン 1.5カップ
・シナモンスティック 1/4本
・クローブ 3個
・アニス 1個
・レモン汁&マヌカハニー お好みで
▶︎▶︎作り方
材料を全て鍋で軽く煮込みスパイスの香りをワインに移します。この時アルコールを完全に飛ばしたい場合はグラグラと沸き立たせてください。
火からおろしてレモン汁を入れ、更に粗熱を冷ましてからマヌカハニーを入れます。
白ワインにも殺菌効果があり、その上レモンのビタミンも摂取できで身体もあたたまるので風邪のときなどにとてもおすすめのレシピです。
◉玉露マヌカ茶
▶︎▶︎材料
・玉露茶葉 100mlのお湯に対して6g
・マヌカハニー お好みで
▶︎▶︎作り方
このレシピはとても簡単。ですが玉露を丁寧にきちんと煎れることがとても大切です。玉露の最適なお湯の温度、約50℃のお湯で入れましょう。玉露の持つ甘みを最高に引き出してくれます。
そこにマヌカハニーをひとさじ。あまり熱すぎるお湯ではせっかくのマヌカハニーの活性が低下してしまうので、この50℃という温度はマヌカハニーにも溶けやすさと活性を保てる最適の湯温です。
いかがでしたでしょうか
マヌカハニーを毎日ひとさじ摂取するだけでも、抗ウイルス作用・殺菌作用を得られますが、時にはドリンクにして摂取することでさらに美味しく、相乗効果を得ることもできます。
今回ご紹介したレシピの他にも、ご自身のお好み・お気に入りが見つかると良いですね。