Jul 6, 2021
ペパーミントの葉から得られる精油で、強く染み渡るメントールの香りが特徴。数百種類あるとされるミント種の代表的な品種の一つです。
歴史はとても古く、昔から食用だけでなく、薬用、香料としても使われてきました。古代エジプトでは宗教儀式に用いられ、現代でも精油が得られる葉はハーブティーとして楽しまれたり、ガムや歯磨き粉などの食品や日用品の香りづけとしても広く使われています。その用途は多岐にわたり、アロマに興味のない方にもすでにお馴染みのものかと思います。
ペパーミントには非常に幅広い効果があり、さまざまなシーンで頼りになります。具体的にどんな効果・効能があるのでしょうか。
ペパーミント精油の効果・効能
●リフレッシュ効果
スッとした独特の清涼感ある爽やかな香りは、脳の働きを活性化して頭の中をクリアにし、気分をリフレッシュしてくれます。
精神的な疲労にも効果的で、憂鬱な気分の時や、無気力でやる気が起きない時など、弱った心を励まし元気づけてくれます。
●眠気覚ましにも効果
深夜の試験勉強や給食後の授業など、眠くて仕方のない時にメンソールのリップの匂いを嗅いだり、目の下のちょこっと塗布して乗り切った、という思い出はありませんか笑?やり方は荒っぽいですが、メントールの効果としては正解。イギリスの研究チームの発表で、ペパーミントの香りを吸入した後の瞳孔運動を測定したところ、昼間の眠気が有意に解消されたという報告もあります。
●消化器系への効能
ペパーミントは、古くから消化器系の不調に利用されてきました。
胃腸の働きを整える作用があり、消化不良・吐き気・胃痛・便秘・乗り物酔い・時差ぼけなどの症状を和らげてくれる効果が期待できます。
●花粉症・鼻炎への効能
ペパーミントの主成分であるℓ-メントールには、抗炎症作用や抗アレルギー作用があります。このℓ-メントールは鼻水や鼻づまりなど花粉症や風邪による鼻炎の緩和に広く用いられています。
●頭痛・筋肉痛など痛みへの効能
ペパーミントに多く含まれるℓ-メントールには、緊張型頭痛や筋肉の痛みを和らげる効果があることでも知られています。
頭痛にはラベンダーとのブレンドが定番。ホホバオイルなどの植物オイルに混ぜて、少量をこめかみや首の後ろに塗ってみましょう。血行が改善し、頭痛が楽になります。
筋肉痛にも効果的ですが、ペパーミントは肌に刺激を与えるため濃度を控えめに用いることがポイントです。
●虫除け効果
独特の清涼感あるペパーミントの香りは、蚊やゴキブリ、クモ、アリなどに対しての防虫効果があり、メントール入りの忌避剤も市販されているほど。
虫を寄せつけないのはもちろん、ペパーミントの優れた抗菌作用により、お部屋の消臭対策にも◎
●クールダウン効果
ペパーミントには冷却作用があり、肌に触れるとひんやりとした感触をもたらすため、発汗、日焼けによる炎症やかゆみ、ほてりなどに有効です。
ペパーミントの香りを嗅ぐだけで体感温度が4度も下がるという実験結果も。すっきりと爽快感ある香りは、夏の暑さ対策としても力を発揮してくれます。
ペパーミントの使い方・活用法
ペパーミントの精油は、様々な方法で活用することが出来ます。
シュチュエーションに合わせた幾つかをご紹介していきます。
●夏の不快感を吹き飛ばす爽やかな芳香浴
体感温度を下げる効果のあるペパーミントは暑い季節の芳香にぴったり。
爽快感ある香りで気分もリフレッシュ。暑くて眠れないときや、食べ過ぎ、飲み過ぎで胃がムカムカするときにもおすすめです。
アロマディフューザーやアロマストーンで香りを楽しみましょう。
●ミントで目覚めスッキリ朝シャワー
シャワーを浴びる前に、お風呂の床にペパーミント精油を1滴落としてからシャワーを浴びます。
湯気と一緒に立ちのぼる爽やかな香りで気分スッキリ。目覚め効果も抜群です。
二日酔いのときにもおすすめです。
※精油が直接肌に触れないように注意
●鼻水・鼻詰まりを和らげるペパーミント吸入
ティッシュやコットンにペパーミント精油を1滴落とし、ゆっくりと香りを吸い込みます。(香りが強いため、一気に吸い込まないように注意)
すっきりした香りで、ボーッとした頭もクリアに。咳や喉の痛みなど呼吸器系のあらゆる不調にもおすすめです。
マスク用にアロマスプレーを作っても◎
●頭痛を和らげるお守りバーム
心地よい香りで凝り固まった筋肉の緊張をほぐしましょう。
シアバター20gを湯煎で溶かし、ペパーミント2滴、ラベンダー3滴を加えクリーム容器に入れて固めます。少量を指先に取り、こめかみや頭皮・首の後ろにつけると、痛みが軽減される効果が期待ができます。
バックに忍ばせて、いざという時のお守りに。
●気分もリフレッシュする除菌スプレー
抗菌作用の高いペパーミント。特性を活かして除菌スプレーを作ってみましょう。
化学物質を使用しない無添加素材のスプレーなら、キッチンやダイニングテーブルなどでの使用も安心。お家のさまざまな場所の除菌や消臭に役立ちます。洗濯の生乾きのニオイ対策にも◎今のこの梅雨の時期に大活躍!です。
作り方もカンタン。スプレー容器に無水エタノール10mlを入れ、精油を10滴加え軽く混ぜます。さらに精製水を40ml入れてよく振って混ぜれば完成。使う前には容器を振ってよく混ぜてから使いましょう。
なかなか寝付けない、この季節の夜に。
寝つきが悪くなりがちなこの時期。
ジメジメと湿気も多く、気温としてはエアコンをつけるまでもない。でもなんとなく暑い・・こんな微妙ーな室温が続く梅雨時期の夜。
そんな夜はペパーミント精油をティッシュやコットン、ハンカチなどに数滴垂らして枕元に置いてみてはいかがでしょう。もちろんアロマディフューザーを使用していただいても◎
一日中たくさんの情報を詰め込まれた頭を、ペパーミントの爽快な香りで一旦リセット!リラックス効果が高まり安眠することができる、有効的な快眠エッセンシャルオイルです。
精油の活用だけでなくミントハーブティーもオススメ。
沈静作用もありカフェインレスのミントティーは、おやすみ前やリラックスタイムにピッタリ!独特な清涼感が口の中に広がり、内側から涼やかな気分に☆
たくさん見かけるアロマオイル。何を基準に選べばいいいの?
日本にアロマテラピーという言葉が使われるようになったのはたった30年前、まだまだ最近のこと。反対にフランス、ドイツなどのアロマテラピー先進国では、その歴史は1930年ごろまで遡ります。
こういったヨーロッパ諸国をはじめ、海外ではアロマオイルは医薬品同様に扱われ、薬剤師が処方するような国もあり、その品質はお墨付。とても安心できます。
しかしアロマ後進国である日本では、精油は「雑貨」として扱われ、アルコールなどで希釈しているものや、石油由来の合成成分を混ぜてカサ増ししているニセモノも「雑貨」として堂々と販売されているのが現状です。「雑貨」なので、多少アルコールが入っていようが、石油由来の合成物が入っていようがお構いなし。誤って目や口に入れない限り誰も被害を受けないため、法的にも問題はないようです。
体の不調を軽減するために用いる精油は、安心できるものであって欲しいですよね。
安心・安全で、尚且つ効果の高い精油を選ぶ際の基準となるのは、「オーガニック」であるかどうか、が一つの指標です。
まず「オーガニック」という言葉の意味ですが、
化学的な物質を使用せず、自然の物質、自然な環境で栽培する方法が有機栽培(オーガニック)であり、「オーガニック」とは、そういった栽培方法や考え方を指し示した言葉です。
オーガニック認定の基準は細かく制定されており、農薬に強い品種にするため遺伝子を操作した「遺伝子組換」の種も使うことはできない決まりになっています。
この「遺伝子組換」とは
遺伝子組換がなされている種=農薬に強い=農薬がたくさん使われている
と考えても決して言い過ぎではありません。農薬の恐ろしさは特筆せずとも、なんとなくでもお分かりかと思います。
さらに栽培時に使用する肥料に関しても細かい決まりがあり
・農薬を使用しない
・化学肥料を使用しない
・肥料を使用する場合は有機肥料のみを使用する
という条件を満たした栽培方法で栽培された植物であることが必須条件。
「オーガニック」として認められるには、
・農場は最低3年以上農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学薬品や重金属が含まれていないものを使用する
・栽培によって環境を破壊しない
・労働条件を厳守している
・環境・衛生管理の整備
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に対する第三認証期間による検査と認証
このような厳しい段階と審査を経てはじめて各国の認証を得ることができます。
オーガニック精油の世界基準「ECOCERT」に保証されたAiBのペパーミント精油。
オーガニック精油は、化学肥料を使っていない厳選された土壌で作られているので香りがとても高く、体への効果はとても高く、同時に精神面に置いても落ち着いたり、高まったり、効果を発揮します。
精油の原料である植物の恵みを、最大に享受できるのがオーガニック精油最大の強みです。
AiBのペパーミントオイルは、世界最大の第三者有機栽培認定機関でありオーガニック認定の世界基準とも言われる「ECOCERT」認証を取得。
さらにそのECOCERTが審査を行い、無農薬有機栽培を正式に証明できるもののみに与えられる「ABマーク」も取得。
安心で、安全です。
最後に、注意事項。
比較的安価で入手することが出来、手軽に楽しめ、その効果を感じることのできるペパーミント精油。いくつか注意事項があります。
・皮膚への刺激が強いため、使用量には十分に注意しましょう。
(粘膜刺激特性をもつモノテルペンアルコール類のメントールを含むため。)
・妊娠中や授乳時には使用を避けましょう。
(神経毒性をもつケトン類の面トン、プレゴン、ピぺリトンを含むため。)
ペパーミント精油に限らず、以下は禁止されています。
・原液を直接皮膚に塗布する
・精油を飲用する
・精油を目に入れる
誤った方法で使用してしまった場合は、速やかに医療機関を受診し、医師の指示に従いましょう。
注意事項に従い、正しく精油を扱えば、素晴らしい効果が期待できるアロマテラピー。ぜひ毎日の生活の一部に取り入れてみてはいかがでしょうか。