Dec 20, 2021

冬の三大困ったに。アロマの力。

気温が下がり、空気が乾燥する冬。本格的な風邪のシーズンになってきました。
空気中の湿度が低下して乾燥すると・・

①コロナウイルス・インフルエンザウイルスの空気中での生存率が上がり、感染率も上がる。
②鼻や喉などの粘膜が乾燥し、ウイルスに対する防御機能が低下する。
③皮膚のバリア機能が破壊され、痒みや炎症を引き起こす。

これらが冬の乾燥三大困ったと言えます。
そしてこれらの原因は全て「乾燥」。季節柄、仕方のないことで防ぎようのない事でもありますが、日々の生活の中に少し手を加えてあげることで、ほかの抑止力によって改善できることもあります。

今年の冬もまだまだコロナウイルスの感染が心配されるなか、通常の風邪やインフルエンザの流行も始まってくるこの季節。お店も通常営業が再開され、何かと忙しくなる年末年始に向けて体調を整えておきたいですね。

今回は感染症対策に有効なアロマを使った様々なレシピをご紹介していきます。

お手軽に加湿器から

アロマというと日本では“香りで癒す”、というイメージが強いですが、フランスではアロマテラピーは医師による医療行為として位置づけられいて、医師の処方により薬剤師が精油を調合します。特に風邪のときには、精油の抗菌・抗ウィルスの効能が重視されています。
またアロマというと火を使ったり、専門的な知識が必要なのではと、少し敷居の高いイメージもあると思います。日本におけるアロマオイルの歴史はまだとても浅く、仕方のないことだと言えます。

そこでまずはお手軽に始められる加湿器がオススメ!
加湿機の中にはアロマテラピー機能を併せ持った機種もたくさんありますので、加湿だけではなく、ぜひ精油(アロマオイル)の持つ効能を実感してみてください。その際は必ず精油を使用してもよい加湿器を使いましょう。精油に対応していない製品に使用すると故障の恐れがありますので注意が必要です。

アロマオイルに対応している加湿機を持っていない、わざわざ買うのはちょっと・・という方には、マグカップや洗面器を使用した即席加湿がオススメ!
やり方は簡単。沸騰したお湯を容器に注ぎ入れたら、アロマオイルを1,2滴垂らすだけ。
こうしてお部屋全体を香らせるだけでなく、放たれる蒸気を吸入すると、喉の不調を防ぐ効果が。その際、使用する精油によっては目にしみることがありますので、必ず目はつむるようにしましょう。

また家族や身近な人が風邪を引いてしまった際にも抗菌作用がある精油を選んで部屋全体に行き渡らせると、室内の除菌ができ、二次感染の防止につながります。

冬のウイルス対策オススメな精油3選

たくさんの種類が存在するアロマオイル、その香り・効能は様々です。
冬にオススメなオイルも数知れず・・
今回は「抗ウイルス」という点でオススメな定番オイル3選をご紹介していきます。

【ユーカリ】
→風邪といえばユーカリ
・抗ウィルス作用
・鼻や気管支のイガイガを排出しやすくする作用
・抗菌作用(大腸菌などの殺菌)
・抗炎症作用
・解熱作用

【ティートリー】
→殺菌力の威力が違います
・殺菌作用
・抗ウィルス作用
・抗炎症作用
・免疫促進作用(白血球を活性化し、病気の回復を早める)
・抗真菌作用(水虫などのカビに)

【ペパーミント】
→鼻水や痰を排出しやすくする
・鎮痛作用(風邪の喉の痛み・頭痛の緩和に)
・鼻粘液の排出作用・去痰作用
・殺菌作用
・解熱作用

風邪で鼻づまりやくしゃみがつらいとき、市販のヴィックス・ヴェポラッブ(大正製薬)がよく使われます。胸や背中・のどに塗るタイプのもので、使用したことがなくても名前や存在はご存知の方も多いいのではないでしょうか。
この塗り薬には天然のユーカリの精油が配合されています。
一口にアロマといっても、部屋に香らせる芳香浴だけでなく、さまざまな使い方があります。風邪の症状に使われる代表的な精油は、このヴェポラッブに使われている【ユーカリ】があげられますが、さらに、【ティートリー】と【ペパーミント】も有効です。このどれもが抗菌・抗ウィルス効果に優れています。
人混みの中の帰りや風邪の予防、またうっかり風邪をひいてしまったとき、これら基本の3種類を上手に利用して、予防と症状の緩和に役立てましょう。

実際に作ってみよう!レシピのご紹介。

先ほど市販されているヴィックス・ヴェポラップのご紹介をさせていただきましたが、ご自宅で、精油の濃度を自分好みに調整しながら【お手製ベポラップ】を作ることも可能です。
作った精油は1日3~5回、のどや胸を軽くマッサージして塗布してみてください。精油の有効成分が皮膚から入るだけでなく、鼻や口からも吸収されることによって、呼吸が格段に楽になります。

≪風邪の初期症状には≫
・ホホバ油…5ml
・ユーカリ…2滴

≪セキがひどいとき≫
・ホホバ油…10ml
・ユーカリ…2滴、ラベンダー…1滴、サイプレス…1滴

≪のどが痛いとき≫
・ホホバ油…5ml
・ユーカリ…1滴、ティートリー…1滴
または、
・ホホバ油…12.5ml
・ユーカリ…2滴、ティートリー…2滴、ペパーミント…1滴

≪たんがからむとき≫
・ホホバ油…12.5ml
・ユーカリ…2滴、ティートリー…2滴、サイプレス…1滴

≪鼻がつまるとき≫
・ホホバ油…15ml
・ローズマリー…3滴、ラベンダー…2滴、ペパーミント…1滴

上記のレシピは2%の濃度で大人用となります。お子さんに使用するときは、ホホバ油の量を2倍にして、1%の濃度にしてください。

またベースとなるオイルはホホバ油以外にも、スイートアーモンド油やグレープシード油でも可。精油は直接肌に触れないようにし、精油を使用して皮膚に異常があらわれたときは、すぐに使用を止め、医師に相談してください。

うがいにも。

帰宅時の手洗いとセットになっているのが、うがい。
そんな毎日のルーティーンに、一しずくのティートリーをプラスしてみてはいかがでしょうか?

精油は香り成分が濃縮されているため、直接そのままの原液をお肌に塗るにはとても刺激が強すぎてしまい、禁止されています。ですがティートリー精油とラベンダー精油だけは肌や粘膜への刺激が弱く、例外的に原液を塗布することが可能とされています。

そこで抜群の殺菌力と、粘膜への刺激の少なさを活かした、ティートリーうがい液のご紹介。 
コップ半分くらいの水にティートリー精油を1,2滴垂らし、よくかき混ぜてから普段のうがいをする要領でブクブクとしていきます。

水に薄めての使用となり更に安心して使っていただくことができますが、心配な方やお肌の弱い方は、薄めたもの綿棒に少量とり、パッチテストを行ってからご活用ください。
風邪予防にはもちろん、冬の乾燥で痛んだ喉の痛みを和らげてくれる作用もあります。

自然の恩恵で、ウイルス予防。

精油を選ぶ際に気をつけたいのが、その「品質」。分子が非常に小さい精油の方向成分は、皮膚に塗布するとすぐに吸収され血液に入り全身へ運ばれます。そして体内で様々な効果を発揮するのです。

精油はそれぞれ植物から採れる量が異なります。採油量の多い柑橘類やハーブ系は入手しやすいですが、量が採れないバラやジャスミンなどの花精油は高価です。そのため、雑貨店などで、バラもラベンダーもレモンも全て均一価格で売られているものは、合成オイルの可能性が高いので注意が必要です。天然ではない化学香料が原料の「芳香剤」や安価に手に入る「芳香剤アロマ」などの偽和製品では、植物の優れた薬理作用が得られないどころか「経皮毒」といって体内で有害な作用を引き起こしてしまうことも。精油を選ぶ際はオーガニック認証を取得した高品質のものを選びましょう。

いかがでしたでしょうか。AiBフィトフランスで取扱う精油は、全て、世界で最も信頼を得ているオーガニック認証機関ECOCERTの厳しい有機認定基準をクリアした「ABマーク」取得の100%オーガニック品質。安心してお使いいただけます。