Nov 1, 2021
前回のコラムでは、夏のダメージでの乾燥や、コロナ禍でのストレスが原因の秋の抜け毛について、オススメのホホバオイルを使用した頭皮マッサージをご紹介しました。
今回はさらに頭皮を癒す力に満ちた、ブレンドに最適な精油をいくつかご紹介いたします。
鍵となるのは「頭皮3筋」
前回も触れましたが、秋の疲れた頭皮・心を同時に癒やすには、自然の香りに癒されながら健やかな髪と頭皮を育むアロマケアがオススメです。
ストレスケアにはアロマがとても有効。精油の香りを嗅ぐと、嗅覚から感情を司る大脳辺縁系にダイレクトに届き、自律神経・ホルモン・免疫に働きかける信号を送って調整します。リラックス効果や頭皮トラブルに効果のある精油を使ってオイルマッサージをすることで、頭皮ケアとストレスケアが同時に叶います。
耳を囲むように扇状に広がる「側頭筋」、襟足から上の「後頭筋」眉上から頭頂にかけて広がる「前頭筋」が頭皮の3つの筋肉。ここをほぐすことで帽状腱膜へ血流を促し、頭皮全体を柔らかく保つことができます。きちんと触れると心地よいので、頭皮が疲れている方ほどクセになって、継続できるはずです。今どこを動かしているかを意識してみてください。
ベースとなるのはホホバオイル
ホホバオイルは人の皮脂に近い成分で構成されているため肌によく馴染み、毛穴詰まりの汚れを浮かせる効果があり明日。さらに保湿が難しく乾燥しやすい頭皮に自然な潤いを与えるため、紫外線ダメージによる赤み、乾燥によるフケやかゆみを解消するのに役立ちます。定期的にホホバオイルで頭皮のケアを行うことで頭皮環境は改善します。
このホホバオイル50mlをベースに、お好みの精油を合計5〜10滴加え、振り混ぜ合わせます。
ビーカーなどを使用しなくても、ホホバボトルの容器に直接精油をたらし振るだけでOK!
ラベンダー精油
傷口・ニキビ・火傷・虫刺されなど用途が幅広く、1本持っておくと非常に便利な「万能精油」。「洗う」を意味するラテン語も「lavare(ラワーレ)」が語源で、高いリラックス効果に加え、優れた抗菌・殺菌効果を持つ精油です。古代ローマの人々は、お風呂にラベンダーを入れたり、傷口を洗うのにラベンダー精油を塗ったリスて生活に用いてきました。
ヘアケアとして使うことで炎症やかゆみを鎮め、頭皮干環境を整える効果があります。筋肉の緊張を緩める効果もあるため、結構が促進され、抜け毛予防にも役立ちます。
ゼラニウム精油
ハーブ調の中にもバラに似たほのかなフローラルの甘さを感じる女性らしい香り。別名「バランスの精油」とも言われ、鎮静作用が期待できる成分も多いため、メンタルケアに役立つと考えられています。乱れた自律神経やホルモン、女性特有の精神的不調を軽減。皮脂分泌のバランスを整え、血流を促進します。皮膚の障害全般に広く活用でき、特にスキンケア用途としてもよく活用されています。
ローズマリー精油
14世紀頃、ハンガリー王妃に献上されたローズマリー水「ハンガリアンウォーター」。このローズマリー水をスキンケアとして愛用した王妃が70歳にしてポーランドの若き王子にプロポーズされたとし、後に「若返りの水」とも呼ばれるようになりました。
フレッシュでクリアなハーブ調の強い香り。ストレスからくる疲労を感じたときや、勉強や仕事で集中したい時や、眠気をスッキリさせたいときなどにも役立ちます。
血行促進、細胞促進作用が非常に高く、血流の悪さからくる抜け毛を改善し、育毛を促進します。抗菌・消炎作用もあり、フケの予防にも。
植物の優れた薬理作用は、自然の力100%でなければ得られない
いかがでしたでしょうか。
アロマの力で頭皮環境が改善されるだけでなく、香りで心まで癒される。
日頃頭をフル回転!の現代人にはピッタリの【アロマヘアケア】。
ですが精油を選ぶ際に気をつけたいのが、その「品質」。分子が非常に小さい精油の芳香成分は、皮膚に塗るとすぐに吸収され血液に入り全身へ運ばれます。そして体内で様々な効果を発揮するのです。つまり天然ではない、化学光量が原料の「芳香剤」や安価に手に入る「芳香用アロマ」窓の偽和製品では、植物の優れた薬理作用が得られないどころか、「経皮毒」といって体内で有害な作用を引き起こしてしまうことも。精油を選ぶ際は、オーガニック認証を取得したものを選びましょう。
AiBで販売している精油は、世界で最も信頼を得ているオーガニック認証機関「ECOCERT」の厳しい有機認定基準をクリアした「ABマーク」取得の100%オーガニック品質。安心してお使いいただけます。
番外編・食べることでも栄養補給
健康な髪を育てるために大切なのは、マッサージだけではありません。意外かもしれませんが、食事からアミノ酸やミネラルを補給することも重要なのです。
項目別にご紹介していきましょう。
\髪質の改善には/
・たんぱく質
髪の基本成分「ケラチン」のもととなるたんぱく質で髪を作るのには必要不可欠。
動物性・植物性、どちらのたんぱく質もバランスよく摂ることが大切。
肉類、魚介類、牛乳やチーズなどの乳製品、納豆や豆乳などの大豆食品に多く含まれる。
\ケラチンの合成に欠かせない/
・亜鉛
毛髪の主成分であるケラチンを合成し三大栄養素の中でも不足しがちな栄養素の一つ。
ミネラルの一種である亜鉛は、たんぱく質を髪に合成するときに必要で、髪の毛に栄養を運ぶ重要な役割を担っている。
特に「カキ」や「豚レバー」に豊富に含まれる。
\頭皮の血の巡りのUPには/
・ビタミン
頭皮の血の巡りを良くし、頭皮の新陳代謝を促す効果がある。
ナッツ類はビタミンEを豊富に含み、特にクルミにはオメガ3脂肪酸、亜鉛、ポリフェノールなど、美髪のための栄養素がたっぷり。
柑橘類ではレモンやグレープフルーツ、オレンジや柚子などを日頃から摂取すると血行促進、皮脂の過剰分泌を防ぐ効果が期待できる。
前回、抜け毛の原因の内的要因として生活習慣も含まれるとご紹介しましたが、食事と髪には深い関わりがあるのです。
「食欲の秋」真っ盛りの!美味しい旬のものばかりを食べてしまいがちな秋ですが、栄養素が偏らないようバランス良い食事を心がけましょう♪