Jun 29, 2021
「シワ」は生き方が反映されるとも言われ、話さずともその人が人生経験を重ねてきたことがわかる証だとも言われます。ですが、できるだけシワはない方が嬉しいというのが女性の本音ではないでしょうか。シワは、加齢によるものがほとんどだと思われがちですが、若い方でも間違ったスキンケアや乱れた生活習慣により、すでに深く刻まれてしまっている方もいらっしゃいます。
そしてこのシワには種類があり、出来る原因や対処法も様々。
今回は意外に知らないシワの種類とケアの方法をご紹介していきます。
あなたの肌がシワを覚え刻んでしまう前に、STOP!をかけましょう。
シワはどうやって刻まれていくのか。その原因とメカニズムをご紹介。
まずメカニズム。皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層でできており、肌のハリは真ん中の真皮で作り出されています。真皮にはコラーゲン線維とエラスチン線維、ヒアルロン酸などがあります。
コラーゲン線維はスプリングのような形状をしており、皮膚のハリを保っています。
エラスチン線維はゴムのような伸縮性を持ち、コラーゲン線維の弾力性を高める役割があります。
ヒアルロン酸は水分を保ち、クッションの役割を果たしています。
そのため、コラーゲン線維やエラスチン線維、ヒアルロン酸などがダメージを受けると、皮膚に凹みができてしまい、シワが現れるようになる、というのが、シワの出来るメカニズムです。
では原因は何なのでしょうか。
まずは全てのシワに共通する原因をみていきましょう。
代表的なものはこの5つ。
●加齢
年齢とともにシワができやすくなるのは、抗うことの出来ない自然現象であり、誰の目にも明らかです。
その理由は大きく分けて2つ。
1つは、肌が薄くなってしまうこと。コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が減少すること、新陳代謝のスピードが遅くなることなど、様々な要因が重なって、肌は薄くなっていきます。
もう1つは、顔の筋肉の衰えです。表情筋が老化することで、皮下脂肪などを支えられなくなり、その部分にシワやたるみができてしまうのです。
●紫外線
紫外線は、まさに肌の天敵。特にA波(UV-A)は、雲だけでなく、窓ガラスさえも通過してしまう厄介な存在。
しかも肌のハリや弾力のもとである真皮層にまで侵入し、コラーゲンやエラスチンだけでなく、線維芽細胞をも傷つけます。
真皮層がダメージを受けると、そこにゆるみやゆがみが生じ、しわが現れる原因となります。
●加齢や気温、湿度変化による乾燥
加齢とともに肌の弾力成分のコラーゲンやエラスチンが減少して、肌がたるみやすくなります。肌がたるむと皮膚が寄ることでシワになるのです。
さらに気温や湿度が低い環境では、肌の水分が奪われて乾燥しがちになります。乾燥によって肌のキメが乱れることで細かいシワができるのです。
ちなみに、このタイプのシワは目元にできやすいのが特徴。それは皮膚が薄くて乾燥しやすいから。特に秋から初春にかけての空気の乾燥する時期は、入念な保湿ケアを心がけましょう。
●表情のクセ
肌の乾燥によってシワができ始め、そこに表情のクセが重なることで深いシワや小ジワができます。気がつくと眉間にシワを寄せている方、よく笑う方などは表情のクセによるシワができやすいでしょう。
●喫煙や睡眠不足などの生活習慣
睡眠不足は肌の新陳代謝を阻害し、偏った食事でたんぱく質やビタミン、ミネラルといった栄養素が不足すると、コラーゲンの生成がままなりません。
また猫背などの悪い姿勢を長期間続けていると、ほうれい線や首のしわができやすくなり、喫煙は大量の活性酸素が体内に発生します。この活性酸素は、1回の喫煙でコラーゲン生成を促してくれるビタミンCを20~100mg破壊するともいわれています。
さらに心身に強いストレスを感じると、人はストレスホルモンを分泌します。このホルモンは非常に厄介で、体に様々な不調をもたらします。
その代表が肌の新陳代謝(ターンオーバー)が乱れること。ターンオーバーが乱れると肌のバリア機能が低下し、肌が荒れやすくなったり、小ジワができやすくなったりします。日常生活においてストレスをためないことも、シワ・たるみ対策としてとても有効です。内面的なことだけでなく、ストレス過多な状況下では、ついつい自然に険しい表情になってしまいがち。その日常の表情のクセが表情ジワへも繋がってしまいます。
いつまでも若々しい肌でいたいなら、悪しき生活習慣はできるだけ早く改めるのが賢明です。
いかがでしたでしょうか。
当てはまるものが多かった方は、すでにシワに悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そしてこのシワには種類があります。ご紹介していきましょう。
シワにも種類があります。
一言でシワと言っても、その種類は大きく分けて4種類。
あなたのお悩みのシワはどのタイプでしょうか?
診断してみましょう。
【老化による衰えを目立たせる困ったシワ】
▶︎たるみジワ
文字通り、肌がたるんでしまうことで形成されるしわのことをいいます。主に、目の下のくぼみや首の下など、老化による衰えの目立つ箇所に現れるのが特徴です。
また、女性のおよそ6割が悩んでいるといわれるほうれい線は、周辺の皮膚や皮下組織、筋膜がたるむことによって、いっそうくっきりと現れるようになります。
【若い方でも悩まされる細かなシワ】
▶︎ちりめんジワ(小ジワ)
肌の表面に現れる、細かいしわをちりめんジワ(小ジワ)といいます。
目元や目尻に現れることや、若い人の肌にも見られることなどが特徴です。また、ちりめんジワは「乾燥しわ」ともよばれ、一番外側にある表皮性のしわです。乾燥によって肌の表面から水分や皮脂が失われると、「肌を保護しよう!」と角質がかたくなっていきます。その過程で生じるのが、ちりめんジワです。
ちなみにちりめん(縮緬)とは、糸に強い撚りをかけて織られた織物のことです。細かいしわの集まっている様子が、ちりめん生地の表面にある細かな凹凸に似ているため、ちりめんジワと呼ばれるようになりました。
【素の状態でも残ってしまう表情の跡】
▶︎表情ジワ
表情を作るときに形成され、素の状態に戻っても残っているしわが表情ジワです。笑ったり、顔をしかめたり、怒ったりするときにできるしわが、これに該当します。
顔にはおよそ30個もの表情筋があり、これらの筋肉が伸びたり縮んだりして表情を形成しています。そのため、目元、目尻、額、眉間、口元など、感情を表す際によく動かすところにできやすいのが特徴です。
【元に戻すのは困難なシワの最終形】
▶︎真皮ジワ
真皮層までしわが到達し、V字型に陥没してしまった深いしわのことです。一般的にしわというと、真皮ジワのことを指します。また、しわの最終形でもあり、大ジワとも呼ばれています。
主に、目の下のくぼみや額などにくっきりと現れ、ちりめんジワと違って、 しっかり保湿をしてもなかなか元に戻りにくいのが特徴です。肌に小ジワが蓄積され、表情ジワが記憶されていくことによって、真皮ジワへと進行していきます。
ご自身のシワがどの種類なのか、診断いただけましたでしょうか?
ではこれらのシワにはどんなケアが有効なのでしょうか。
ご紹介していきます。
どんなケアがオススメ?共通するのはやっぱり「潤い」。
これまでシワの原因と種類をご紹介してきました。これらにはそれぞれ違った予防法・ケア方法で対策していくことがまず基本。
原因ごとにご紹介していきます。
●紫外線・加齢によるシワ
→たるみジワ
紫外線は、シワだけでなく肌の老化の原因でもあります。紫外線ケアに特化したアイテムを使用し、しっかり紫外線対策をすることで、若々しい肌を保ちましょう。大豆イソフラボンやローヤルゼリーを含む食品を摂取するなど、内側からのケアもおすすめです。
●乾燥によるシワ
→ちりめんジワ・小ジワ
うるおいでハリのある肌をもたらす、日々の保湿ケアが大切です。特に気になる部分には、化粧水をたっぷり含ませたコットンパックを5分程行うと効果的です。
●表情のクセによるシワ
→表情ジワ
保湿ケアで肌の柔軟性を保つことはもちろん、眉をひそめたときにできる眉間のシワや、目を細めたときにできる目尻・目の下のシワなど、無意識のうちにしてしまう表情の癖にも気をつけましょう。
●深く刻まれてしまったシワ
→真皮シワ
できてしまった真皮シワを完全に消すことは難しいと言えます。ですがスキンケアで乾燥による小ジワを目立たなくしたり、シワに効果的な有効成分を含んだ化粧品を使うことで改善することは可能です。
新しいシワの予防だけでなく、できてしまったシワを深刻化させないために、紫外線対策は毎日しっかり行いましょう。
すでにできてしまったシワも、今からでも遅いということはありません。
今は何の症状もなく悩んでいない方も、将来のシワ予備軍はしっかり肌の下に隠れているかも。今からでもしっかりケアをして、症状の改善・予防をしていきましょう。
今にも、未来にも。大切なのは保湿です。
ただ保湿に優れているだけでなく、贅沢成分がプラスされたスキンケアオイルで頑張っているお肌にご褒美をあげてはいかがでしょうか。
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そんなダマスクローズの香りで活性化する「オキシトシン」。別名「幸せホルモン」と呼ばれ、ローズの香りを嗅ぐ前と後ではオキシトシンの分泌量が2倍に増えたというデータが得られています。
また成人以降、加齢とともに減少してしまう女性ホルモン。そのうちエストロゲンが減少することでコラーゲンやエラスチンまで減少し、真皮ジワやたるみジワのリスクが高まってしまいます。そんな女性特有の乱れに対し、ダマスクローズオイルの優れた調整作用が心と身体の両方に働きかけ、女性ホルモンをコントロール。結果肌のバリア機能が向上し、キメを整える効果が期待できます。
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シワには、表情ジワやちりめんジワなど、さまざまな種類があります。いつまでもツルンとした美肌をキープするためには、加齢とともに減少するヒアルロン酸やコラーゲンなどをできるだけ減らさないことが鍵。女性ホルモンや自律神経を整えるなど今からでもシワの対策を始めることで、10年後や20年後の肌の健康を守れる可能性が広がります。日々の正しいスキンケアや紫外線対策などを徹底しましょう。
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